最近は光造形3Dプリンタを動かしながらの作業をしているネコヤナギです。
画像のものは4時間ちょい。光造形は面で硬化させていくので縦横に広がる分にはその面にいくら造形物を配置しようと時間は一緒。しかし高さが上がれば積み重ねる層が増える。層が増えると言うことはその分比例して造形時間は長くなる。今回は左上に見える大きめのパーツも一緒に造形しているのでこのくらい。このパーツがないと半分の2時間ほどで造形される。
それでタイトルにあるサポート材とはなんぞや、という話だが、画像の濃い水色部分が出力したい造形物。その周りに薄い緑がかったグレーっぽい細長い柱が無数にあるが、それが「サポート材」だ。名前の通り、造形物を綺麗に出力するための補助である。このサポート材は出力後は造形物から取り外せる(手でも簡単に取れるほど)。
これの役割は、
・造形物をプラットフォーム(造形物を重ねていく台)にしっかり固定してトレイの中に落下するのを防ぐ
・複雑な造形の形状崩れを防ぐ
といった役割がある。一層一層重ねていくので、サポートが少なすぎるとその層がデータ通りに重なっていかず歪になったり、あるいはまったく造形物ができなかったりする。
最初自動サポートでやっていたが、一度にたくさんの造形物を出力したり比較的大きめの造形物を出力するとなるとどうしても自分でサポート材の調整が必要だ。最初の4、5回はまだ光造形機やサポート材の設定を行うソフトに慣れておらず造形不良を起こしてきたが、そのおかげで崩れやすい形状がなんとなく理解できてきて、先に危険そうな箇所は手動でサポートをつけて対策できるくらいにはなってきた。
といってもやはり造形物によって必要なサポートの箇所は変わるので、こればかりは何度も出力を行ってノウハウを蓄積し慣れていくしかないだろう。
光造形機だと出力精度は並のFDM方式よりも段違いに高いので、モデリングの際の自由度と組合ものの精度が出るかどうかの不安は全くない。ただしこのサポート材の付け方で出力の出来が左右されるといっても過言ではないので、サポート付が現在一番気を使う部分となっているのであった。