本日は即位礼正殿の儀が執り行われましたね。
ライフワーク的に日本の民話・神話の蒐集をしている猫柳としては、実際に映像としてその儀礼を観れる日が来たのは何とも言えないものがあります。
今日の話題の一つに、儀礼の際に雲が立ち込め雨が降り、そして終わった後には晴れ間が立ち虹がかかった事がSNSでは取り沙汰されていました。
この話題の中心は、国家神道の玉璽の一つとなっている「天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)」。素戔嗚命(スサノヲノミコト)が水神である八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の尾を切り落とそうとした時に、その尾から取り出された劔です。
その劔はやがて素盞嗚命の姉、天照大神(アマテラスオオミカミ)の元へ、さらに瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の天孫降臨の天下りの際に携えて地上にやってきました。いわずもがな天照大神は現代の国家神道の主神。
群雲と雨(水)はその玉璽の名前にかかり雨自体が古く吉兆、虹もまた吉兆の証であり、偶然としても祭事に由来する様々な縁起が重なった日でした。