池田あきこさんの原画展に行ってました。先週AAAギャラリーに伺った際に、せっかく横浜まで来たので赤レンガ倉庫の方へ寄ったら偶然開催されていたので観てきました。
初期の作品から現在の最新の作品が一堂に会しており、イラスト一枚一枚に確固たる世界観が貫かれており、原画展はそれが作品という向こう側から壁を破り現実に現そうという試みが各種なされており、池田さんの「わちふぃーるど」というイメージの芯の太さを感じました。架空の国ですが、確かに存在しているような感覚です。
そして感嘆なのが絵を描く素材に対する枠に捉われなさ。もともと革細工の家業でありご自身も職人であるゆえ革細工はもとより、今回の展示ではダンボールを画材として利用していたんです。そしてそれが全然安っぽくないどころか、表面の風合いがむしろ筆致に合致し柔らかく良い雰囲気を、正に絵から飛び出してきたような空気を醸し出していました。画材というとしっかりしたそれ専用の用紙など思い浮かべてしまいますが、そういった括りに縛られないその発想の柔らかさは、正に絵を楽しんでいるからこそ生み出されているんでしょう。
固定概念に括りがちな自分にとっては、今回のダヤン達との出会いは思いがけないプレゼントでした。
余談ですが、キャラクターの中でダヤンが一番好きなのですが、原画展を見た後はワニのイワンが個人的に一番心惹かれました。彼のストーリーは是非本で。